仕事の歌

親の青春時代に歌声喫茶があったようです。

そこで歌われる歌はロシア民謡が多かったと聞いています。

そのなかで一際異質に聞こえたものに「仕事の歌」がありました。

ロシア民謡に波止場の人夫たちが歌詞をつけて歌っていたのが元歌ということ。

抑圧と詐取に対する怒りがその歌詞には織り込まれています。

父や母が口ずさんでいた歌詞は、今になって調べてみると津川主一さんという方の訳のようです。

「悲しい歌 嬉しい歌 沢山訊いた中で わすられる一つの歌 それは仕事の歌 わすられぬ一つの歌 それは仕事の歌 へい この若者よ ヘイ 前へと進め さぁみんな前へと進め」

これが一番だったと思います。

二番が強烈で苦笑してしまいます。

「イギリス人は利口だから 水や火を使う ロシア人は歌を歌い 自らをなぐさめる ロシア人は歌を歌い 自らをなぐさめる へい この若者よ ヘイ 前へと進め さぁみんな前へと進め」

利口じゃないから歌を歌っている訳でもないような気がしますが、もしやもするとロシアの労働者は教育を受けることが出来る人自体が少なかったのかもしれません。

だからその悔しさや悲しみをこのように表現したのでしょうか。

三番が好き

三番を両親は好んで歌っていました。

この三番は私もなにかがんばらなきゃいけない時。。。といってもバスに乗り遅れて歩かなきゃいけなくなった程度ですが、そういう時に口ずさみます。

ただし冬限定。

この旋律が寒さに向いているのかもしれません。

「死んだ親が後に残す 宝物は何ぞ 力つよく男らしい それは仕事の歌 力つよく男らしい それは仕事の歌 へい この若者よ ヘイ 前へと進め さぁみんな前へと進め」

ただこの歌詞を見ても皇帝批判と思えず、もしかすると原曲はもっと痛烈だったかもしれないと想像したりします。

知りたいのですがロシア語などは不勉強ですし、残念ながら知り合いもいません。

噂によると知り合いの知り合いに廃品回収業とつるんでいるロシア人がいるということですが、わざわざ行って「ねぇねぇドゥビヌーシカ(原曲)うたって!」といって「なにそれ?」と言われたら甲斐がなさすぎます。

その噂では25歳ぐらいだということですから、ペレストリカ後に生まれた子かもしれないのです。

というかそうに決まっています。

歌そのものも知らない可能性が高いと思います。

こうやって知りたいことを知っている人は、どんどん少なくなってしまうのです。

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